2018年
2月 9日
テーマ : ├耳
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「ハント症候群とは?」

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こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ

 

ハント症候群とは、ベル麻痺と同様に顔面の麻痺を来す病気ですが、ベル麻痺と異なる点は、耳や耳の穴に水ぶくれやかさぶたが生じることです。

 

また、難聴、耳鳴り、めまいを伴うこともあり、この病気を報告した医師の名前をつけ、ハント症候群と呼ばれています。

 

急性の末梢性顔面神経麻痺を来す病気で最も多いのはベル麻痺で、次いでハント症候群の順です。

 

ハント症候群の原因は、水痘(すいとう)・帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルス(みずぼうそうを起こすウイルス)が原因です。

 

みずぼうそうが治ったあとも、このウイルスは神経組織に潜んでいます。

 

この状態を潜伏感染と呼び、何らかのきっかけで潜伏したウイルスが再び増え(再活性化と呼ぶ)、皮膚や粘膜に水疱を伴う病変を引き起こします。

 

神経の分布に沿って帯状に病変がみられるため、帯状疱疹と呼ばれます。 

 

耳や耳の穴の周囲の帯状疱疹の場合、ウイルスが同時に顔面神経や内耳の神経を侵すことによって顔面神経麻痺や難聴、耳鳴り、めまいが起こります。

 

ハント症候群の症状ですが、ある日突然に顔の片側が動かなくなり、顔が曲がります。

 

耳の後ろやなかの痛みを伴うことがよくあり、水疱やかさぶたが生じ、聞こえが悪くなったり、耳鳴りがしたり、ふらつきやめまいが生じることもあります。 

 

これらの症状は同時に起こったり、時間をおいて起こります。

 

麻痺と同じ側の涙の分泌低下、味覚の低下や物音が響く聴覚過敏になることもあります。

 

ハント症候群の検査は、耳や口腔内などの視診により帯状疱疹の有無を調べます。

 

顔面神経麻痺が生じてしばらくしてから疱疹が現れることがあり、はじめはベル麻痺と診断されることもよくあるようですが、聴力検査、平衡機能(めまい)検査、脳神経検査を行い、他の脳神経に異常がないかどうかを調べることになるでしょう。

 

時には水痘・帯状疱疹ウイルスにより、疱疹を伴わずに顔面神経麻痺が生じることがあり、症状からはベル麻痺と区別できませんので、この場合は、血液検査によって水痘・帯状疱疹ウイルスの再活性化が生じているかを確認されます。

 

ハント症候群の治療方法は、抗ウイルス薬、副腎皮質ステロイド薬を点滴注射または内服します。

 

抗ウイルス薬は発症早期にのみ効果があるので、できるだけ早めに専門医を受診し治療を開始することが大切です。

 

軽度の麻痺であれば、1〜2カ月で完全に治りますが、麻痺が高度な場合、治癒率は50〜60%程度です。

 

片側の耳に水疱やかさぶたができ、片側の顔の動きが悪いことに気づいた時には、早期に耳鼻咽喉科専門医の診察を受けてください。


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