【対談7】生きること、人の意識

スタッフ
 白井さんでなるほどすごいなと発見したことが10年ぐらい前にあるんです。白井さんに「成功を収めているじゃないですか、自分の人生を生きられているんじゃないですか」と言ったら。「それ分からないんですよ」と。「流されるまま生きているんですよ」みたいな感じだったんですよ。多分謙虚さなんでしょうね。それがもしかしたら1つのヒントかなと思って。
白井氏
 考え方の1つの要素として結局普通にしていても悪いことは突然起きる。期待せずにやっていたら突然いいことが起こったり。結局これってコントロールできることじゃないと思うんですね。ということは、人生は嫌なことも起きるしいいことも起こるし、一方で悪いことも長続きしないし、いいことも長続きしない。となると自分自身が未熟な経験値の中で決めたことってどれぐらいの価値があるかということだと思うんですね。

ところがそんな未熟な経験値まで、将来こうするんだというところでやっても実際にはそんなのあてにならないですよね。ただ1つだけ矛盾している話かもしれませんけれども、こうしていこうということをしっかり頭の中でイメージしながら、周囲はダメだと、それ終わっているよといっても自分の中ではまだまだできるんだといっていけば、例えば田七もある程度成功してきたと。そのときに秘訣は何かと聞かれれば天に任せるしかないねということなんですよ。後はやるべきことをやって待って、それで起きた結果を受け入れるという。その結果が自分にとって最善なんだと。この結果はありえないと思っても、それを受け入れていたらなんとこんな素晴らしい未来が待っていたとか。現実本当にそうなんですよ。だから悪いことの裏側には期待もしないいいことも存在している。だから悪い状況の中でもしっかり乗り越えていくという勇気さえ持てばいいという。

スタッフ
 自然体ですね。調和ですね。
白井氏
 一番は自分の内面の、悪魔の部分もあるし、善の部分もあるし、いろんなところがあるんですね、そこの中でどう調和させるのかというのがスタート地点だと僕は思っています。ですから、先ほどの存在自体がそもそも負荷をかけているんだよという、それはここの中で言えば悪魔という認識で自分がそこに対してしっかり認めているかどうかということだと。そこのところでじゃあ負荷をかけて申し訳ないと思うなら、もしできるチャンスがあればそれを意識していこうとか変えていこうという。僕らは事業として田七をやるときに環境に負荷をかけないように、しかもそれを信じて買っていただく方に最大の効果を示せるように作っていきたい。そこのところを自分自身の中の善意悪意とうまく向き合って調和していく。だからまず自分と向き合って対話ができるかどうかというのが最大のスタートかなという。

スタッフ
 調和の度合いというものもあるんでしょうね。今の文化って低いんでしょうね。
白井氏
 息が合うってあるじゃないですか。呼吸をすると息が合っていくということがあるんですね。

最初は合わないんですけれども、だんだん合っていって、この人の会話はこういうことを言っているんだ、いいこと言っているなという話になって、楽しいなと思うと呼吸のタイミングがほとんど同じなんです。それで息が合うという。

スタッフ
 強いほうのエネルギーに影響されるみたいですね。テレビって発信装置なんですよね。スカイツリーからくるのと同調しているんですけれども、スカイツリーのほうが影響が強いのでテレビに映るという。そういう仕組みらしいです。人間界もそんな感じです。だから少しでも調和度の高い商品を、そういう意識でコンビニ弁当を作る責任者がいれば本当に食べるだけで人間が生き生きと蘇って、そういうプログラムを意識して作るだけでそういうことが起こるような、何かが渦巻いて起こりますよね。でもそうしたところで何がいいのという人がいる。そういうところでしょうね。そこが課題ですね。
白井氏
 僕らは出荷量が少ない時は自分の会社から出していた、そのときにはとにかくお客様のお役に立てるようにという意識を常に向けていたんですよ。今は供給量が多くなったので製品に向けるというよりは原料に向けるということを始めているわけです。

そういう意味からすると、その意識を持つか持たないかというのがとても大きな意味があって、お客様との勉強会で出会うと皆さん否定しにくる方は100人中1人ぐらいしかいなくて、皆さん感謝しに勉強会に来るんですよ。お客さん同士であなたの飲み方は間違っているとか、私はこうして飲んでいるからいいよとか、お客さん同士で勝手にやっているんですよ。じゃあ私が紹介するからとか、販売店もいらないんでしょ。そんなところまで効果が出ているんですねと僕らが驚いているんですね。そういう話からすると、どういう意識で事業に向き合って、お客様の効果が最大の利益というのを常に考えていかないと、そこから意識を外してしまったら多分何の効果も出ないよ、最近品質が悪くなったんじゃないという声が出てくるんじゃないかなと思うんです。そこは僕らにとっても重要なところ。とにかく原料に対してどのぐらいの意識を持っていくか。これが売りの楽しさになってしまうと多分うちの会社は終わるよねという話は常にしていますよ。

スタッフ
 一番大きいキーワードは意識だったということですね。
白井氏
 浅田さんとやっている中で相当数自分自身で気づいたというのは大きいですね。今のこれがなければどこにいっていたんだろうというのはあります。とてもいい機会ですね。

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