2011年
11月 19日

試験前の不安や恐れを書き出すことで成績が向上.する

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やはり溜めこむのは肉体にも精神面にもよくないですね。
日本人はとくに、不安・心配。愚痴など、ネガティブな感情を溜めこむ、つまり、吐き出すことができない人が多いといいます。

でも、自分なりの方法で吐き出す=アウトプットすることで、精神面に大きな影響を与えることができます。

以下の実験はその良い例ですね。

以下、HealthDay News より抜粋
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試験シーズンが近づきストレスを感じている子どもたちの不安を、簡単な方法で和らげられる可能性があるという。
米科学誌「Science(サイエンス)」1月14日号に掲載された新しい研究で、試験前に試験に関する不安や恐れを書き出すことにより、成績が向上することが明らかにされた。効果は不安が最も大きかった場合に最も大きく現れたという。

米シカゴ大学准教授のSian Beilock氏らが高校生、大学生を対象に行った今回の研究では、4つの試験を実施。
まず、大学生20人を対象に数学試験を2回行った。
1回目はただ頑張るようにとだけ指示し、2回目の試験では、金銭的報酬などを利用してプレッシャーを増加させる状況を作った上で、半数には試験前に10分間、試験について感じていることを書いてもらった。
その結果、何も書かなかった群では成績が12%低下したが、書いた群では5%向上した。
第2の試験では、大学生47人を対象に、新たに無関係の出来事について10分間書いてもらう群を設定。
何も書かなかった群と無関係のことを書いた群では成績が7%低下したのに対し、試験について書いた群では4%向上した。

第3、第4の試験は、1年の間隔を置いて、同じ学校の9年生(中学3年生に相当)の生徒(それぞれ51人、55人)を対象に実施した。
高校進学のための最後の試験の6週間前に生徒の試験に対する不安レベルを測定し、試験直前に、半数には試験の不安を書き出すように指示。

残りの半数には、静かに座り、試験以外のことを考えるよう指示した。
その結果、何も書かなかった群では不安レベルの高い生徒ほど成績が悪かったのに対し、書いた群では不安の大きい生徒と少ない生徒との差がみられなかった。
不安レベルの低かった生徒では、試験について書いた群と書かなかった群との間に有意差はみられなかったという。

書くことによって逆に不安が増すのではないかとも思えるが、実際はそうではないことが、うつ病などに関する数々の研究からもわかっているという。
Beilock氏は「不安を紙の上に書き出せば、試験中にそのことを考える必要がなくなる」と説明している。
別の専門家によると、夜眠れないティーンの場合にも同様の方法が有効で、心配事を書き出すことで眠れるようになるという。
(HealthDay News)

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