2016年
4月 15日

急速進行性糸球体腎炎とは

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こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ

 

急速進行性糸球体腎炎とは、腎臓の糸球体に高度の炎症が起きて、血尿や蛋白尿が出現し、数日~数週間の間に急速に腎機能が低下して腎不全になってしまう予後の悪い疾患で、以下の2項目を満たす症候群となります。

① 数週から数ヶ月で急速に腎不全が進行する。
② 血尿、蛋白尿、赤血球円柱、顆粒円柱等の腎炎性円柱を認める。

この病気は70歳前後の高齢者に多い病気となります。

 

腎生検では、半月体と呼ばれる変化が認められ、腎臓の糸球体の毛細血管に激しい炎症を起こすと、血管が破れて、そこから血液中の成分が糸球体内に出てきます。
すると、糸球体を覆っている袋(ボウマン嚢)がそれを防ごうとして出来てくるのが半月体です。
半月体は、糸球体の毛細血管を圧迫し、濾過機能を障害し、腎臓の働きを低下させます。

この病気の原因ははっきりとわかっていませんが、おそらく自己免疫力が低下したことが大きな理由ではないかと現在考えられています。
    

症状は、全身倦怠感、微熱、食欲不振等などがおもとなりますが、まったく症状がないこともあるようです。

もし、風邪症状が長引き、熱が下がらない、尿がいつもより濃くなった(血尿)場合には特に注意が必要となり、早急に病院を受診しましょう。

診断はとしては、腎機能障害や尿所見で診断します。

できるだけ腎生検を行い半月体形成性腎炎と呼ばれる腎毛細血管炎があるかどうか確認します。

急速進行性糸球体腎炎を呈し、ANCAが陽性であればANCA関連血管炎と診断します。

また、間質性肺炎や肺出血または神経炎、紫斑などを合併していれば顕微鏡的多発血管炎と診断します。顕微鏡的多発血管炎は難病公費申請対象疾患です。

ちょっと難しいですよね。ですから、医師の話をよく聞いてくださいね。

 

治療としては、ステロイド薬や免疫抑制薬(シクロフォスファミドなど)の治療を行います。

腎機能が高度に低下している場合には透析治療が必要となりますが、治療により腎機能が回復すれば、透析治療から離脱することができるでしょう。

予防としては、やはり自己免疫力を低下させないようにしなければならないと言えるのではないでしょうか。

 

常に健康を意識した日々を送らなければいけないということですね。

 

 


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