2018年
1月 19日
テーマ : ├目
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「圧迫性視神経症とは?」

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こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ

 

圧迫性視神経症とは、眼球から後方に延びる視神経が、頭蓋内の視交叉(しこうさ)に至るまでの間に何らかの病変により圧迫を受け、視神経線維に直接的な圧迫や循環障害が起こり、視力・視野障害が起こった状態です。

 

片眼に慢性、かつ進行性の視力・視野障害が起こります。

 

原因は、眼窩内の腫瘍や、甲状腺機能異常に伴う外眼筋の腫大、副鼻腔の占拠性病変手術後の嚢胞、悪性腫瘍など)、頭蓋内腫瘍、頭蓋咽頭腫、頭蓋内内頸動脈瘤や内頸動脈硬化症などによる視神経の圧迫が原因として報告されています。

 

副鼻腔病変による圧迫性視神経症は、鼻性視神経症や鼻性視神経炎と呼ばれることもあります。

 

圧迫性視神経症の症状は、片眼に数カ月にわたってゆっくりと進行する、無痛性の視力低下・視野異常として起こります。

 

ゆっくりと進行すること、痛みがないことが他の視神経症と比較して特徴的となるでしょう。

 

副鼻腔の腫瘍の場合は痛みを伴うと言われています。

 

眼窩内の病変による場合は、眼球突出を伴うことがあります。

 

中心視力が低下することが多いのですが、視野狭窄のみで視力は低下しないこともあります。

 

視野異常も中心が見えにくくなる中心暗点から、耳側もしくは鼻側半分が見えにくくなる半盲性障害までさまざまです。

 

眼底検査では、進行すれば視神経乳頭に萎縮が見られます。

 

片眼性の場合は、瞳孔の対光反応に左右差があることが特徴的で、診断上重要です。

 

治療は、基本的には原疾患の観血的治療(手術など)が原則となり、脳外科や耳鼻科などと連携した治療が必要です。

 

多くは片眼性・無痛性で、急激発症の形をとらないため、たまたま片眼を閉じてみたら見えにくいことに気づく場合がほとんどですので、まず眼科で受診した後、耳鼻科や脳外科などとの連携が必要となるでしょう。

 


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