「本草綱目」と「神農本草経」
田七人参は、多くの古い文献に登場してきました。
使い方は文献によってさまざまです。
ここでは有名な2つの文献をご紹介します。
『本草綱目』(ほんぞうこうもく)
本草綱目(ほんぞうこうもく)は、中国の本草学史上において、分量がもっとも多く、内容がもっとも充実した薬学著作です。
明の李時珍が諸本草書を集成・増補して『本草綱目』を出版したのは1596年のこと。今から約400年も前のことです。『本草綱目』は、動植物の形態などの博物誌的記述が従前の本草書より優れています。この点が日本人に大きな影響を与え、中国からたびたび輸入されるとともに、和刻本も続出し、幕末に至るまで基本文献として尊重されました。
本草綱目の中で、三七人参(田七人参)については、「血を止め。瘀血を留めず、痛を鎮め、腫れを消す」とされています。
『神農本草経』(しんのうほんぞうきょう)
中国最古の本草書。著者および著作年代については不明で、前漢末期(西暦紀元前後)と推定されています。
神農とは古代中国の神で、身近な草木の薬効を調べるために自らの体を使って草根木皮を嘗め、何度も毒にあたっては薬草の力で甦ったといわれ、そのお蔭で多くの民衆が救われ、薬祖神として祀られるようになったという言い伝えがあります。
神農本草経は、1年の日数にあわせて365種の薬物を上品(じょうほん)、中品、下品の三品に分けています。
<『神農本草経』に収載されている主な薬用植物>
◆上薬(上品)
※生命を養う養生薬、体を軽くして元気を増す、不老長寿の作用。無毒なので長期間服用してもよい。
ガマ・オケラ・ハトムギ・オオバコ・カンゾウ・アイ・ハマゴウ・フジバカマ・マツ・ゴマ・ニッケイ・ハス・ミシマサイコ・モッコウ・ノコギリソウ・ジャノヒゲ・モクレン・オニノヤガラ・エンジュ・ジオウ・クコ・ミカン・キク・ニンジンなど
田七人参についての記述です↓
主補五臓、安精神、定魂魄、止驚悸、除邪気、明目、開心益智。
久服軽身延年。一名人街、一名鬼蓋。生山谷。
◆中薬(中品)
※体力を養う滋養強壮、病気を予防し虚弱な体を強くする。使い方次第で毒にもなるので注意が必要。
クズ・ノウゼンカズラ・ホオズキ・コガネバナ・シオン・ムラサキ・シャクヤク・ダイダイ・マオウ・アケビ・センキュウ・ゴミシ・ウメ・トウキ・サンシュユ・クララ・クワ・クチナシ・キハダ・アミガサユリなど
◆下薬(下品)
※健康回復の治療薬で、病気を治す。毒が多いので長期にわたる服用はよくない。
ヒヨス・レンギョウ・トリカブト・トウダイグサ・シラン・カラスビシャク・ヤマゴボウ・モモ・ケイトウ・ヒオウギ・ウツボグサ・キササゲなど
私たちが取り扱っています田七人参ディコアは医薬品ではありません。田七人参ディコアは、長期間もしくは一生お付き合いしていきたい食品です。そのためには、薬でも医薬部外品でもなく、世界一安全な食品でなければいけないと考えています。だからあえて健康食品であり続けます。