『キャベツ』☆田舎の食べものと身土不二☆ 第1回


キャベツが、とても手ごろな価格で店頭に並んでいますね。

今並んでいるのは、春キャベツの系統なので、葉っぱも柔らかいです。煮て食べても、生で食べても、炒めても、おいしいです。

 

キャベツは、某製薬会社が出してる胃腸薬「キャベジン」の名のごとく、胃腸を整えます。胃壁の粘膜の再生や潰瘍の治癒に効果のあるビタミンUやビタミンKを含んでいます。また、ビタミンCは淡色野菜ではトップクラスです。

 

このために、胃の痛みや胃・十二指腸に効くことが証明され、注目を集め、薬にまで発展していったということです。ビタミンUが入っているんですって。

ただ、ビタミンUやCは、料理で火を通すと損なわれるので、さっと火を通したものを食べた方がいいでしょう。

この他に、糖尿病や便秘、吹き出物や泌尿器系疾患にも薬効があり、止血や止痛の効果も期待できるそうです。

しかしです。

 

冷え性や胃弱の人は、逆に生キャベツは危険です。とんかつ屋さんでキャベツ食べ放題だからとか許容量以上食べたり、長時間車に乗らなければならない直前に漬物として胃に入れたりすると、胃腸を極端に冷やし、嘔吐の元になります。

 

私の祖母は、キャベツを「玉菜(たまな)」と呼んでいました。大正時代の生まれですから、キャベツを栽培する時に、肥料に使うのは肥やし(人糞を発酵させたもの)と言うことを目の当たりにしています。収穫したキャベツの上皮数枚を剥いで、よく洗っても、虫の卵がついていることも知っていました。

 

生で食べると虫の卵も一緒に食べることになります。昭和生まれならわかると思いますが、蟯虫検査があり、朝にはポキールしましたね。それで陽性になると、虫下しを飲みます。結果がわかるまではプールにもはいれませんでしたね。

 

だから、祖母は、キャベツの千切りもキャベツの漬物も、大人の食べるものとしてある一定の年齢になるまでは食べさせませんでした。煮ものをしたときに、うっすら上水に虫(の死骸)がういてたりしましたが、それは「タンパク質になるから食べなさい」と言いましたけどね、あはは。

今はコンビニやスーパーで年中キャベツの千切りはパックに入って売っています。でも、これも、私はお勧めできません。数日たっても、キャベツが持つ自然の水が出てこないどころか、いつまでも変色しないんですよね。それは、人間の害にならない程度の消毒薬に浸してからパック詰めしてるからです。でも、人間の身体の害にならない消毒薬はあるでしょうか?

 

自分でキャベツの千切りができないな、下手だなと思った場合は、パックのを買わない。八百屋さんに行くと、八百屋さんが朝に刻んだ「その日しか食べられない」キャベツの千切りが売ってますし、とんかつ屋さんも毎日お店で切っているので、キャベツだけ売ってもくれます。これらは、夕方、家に持って帰るまでに、自然の水がでます(塩を一振りすると、翌朝浅漬けになっています)。

 

そんな新鮮で安全なものを食べてください。

 

キャベツは、食べ方を上手に、的確な料理法をすれば、本当に身体にいい菜っ葉類です。食べ過ぎに注意して、おいしく食べる。

春キャベツはやさしいので生で、でも、冬キャベツは固いので煮物に。自分の胃に聞きながら試行錯誤してみてください。

文:畠山慧美