角膜ヘルペスとは
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
「角膜ヘルペス」って聞いたことがありますか?
ヘルペスは聞いたことがあるけれど、角膜ヘルペスは聞いたことがないという人もいることでしょう。
角膜ヘルペスですので、「目」の病気です。
角膜ヘルペスとは、単純ヘルペスウイルス(皮膚の単純疱疹(たんじゅんほうしん)や唇の「熱の花」の原因となるウイルスでもある)による角膜の感染と、それに対する免疫反応によって起こる病気となります。
単純ヘルペスウイルスは、角膜ヘルペスを発症する時に外から感染するのではなく、何年も前にすでに感染しているんですよね。
気づかないうちに感染していた・・・ということが多く、たとえば70~80代の人では、ほとんどが体のどこかの神経節にこのウイルスをもっています。
眼の奥にあり、角膜の知覚を司(つかさど)っている三叉(さんさ)神経節にも、このウイルスが潜伏感染していることがあり、このいわば眠った状態のウイルスがストレスや体調不良、熱発、気温の低下などが引き金となって目覚め、角膜の表面に出てくることによって角膜ヘルペスが発症するそうです。
角膜ヘルペスの症状ですが、上皮型では、充血と軽いころつき、時に痛みを訴えますが、視力の低下は軽度です。
実質型では、充血とともに視界がぼやけ、視力がかなり低下します。
角膜ヘルペスは通常、片眼性で、再発を起こすのが大きな特徴となりますので、すぐにわかるかと思います。
角膜ヘルペスは、細隙灯(さいげきとう)顕微鏡検査での特徴的な所見(上皮型では樹枝状角膜炎(じゅしじょうかくまくえん)、実質型では円板状角膜炎)元に診断されますが、特徴的な所見を示さない場合も多々あるそうなので注意が必要です。
その場合は、角膜の悪い部位をこすり取ったり、涙を採取したりして、そのなかにウイルスがいないかどうかを調べます。
単純ヘルペスウイルスに対する特効薬としてアシクロビル(ゾビラックス)という薬がありますので、この薬を持って治療を行う事になります。
塗り薬が処方されますが、実質型では、体の免疫反応を抑えないと混濁がよくならないので、副腎皮質ステロイド系の点眼薬を併用します。
角膜ヘルペスに気づいたら、「再発」に注意が必要となるでしょう。
再発したと思ったら、すぐに眼科医の治療を受けるようにしてくださいね。