2014年
4月 30日

ADH分泌異常症とは

本日もお読みいただきありがとうございます。
↓応援クリックお願いいたします


 

 

こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ

 

ADH分泌異常症というものを聞いたことがありますか?

 


ADH
(抗利尿ホルモン)は、腎臓で作られる尿の量が多くなり過ぎて体内の水分が不足することのないようにするための大切なホルモンです。

 


このホルモンの分泌量が適量であれば体の水のたまり具合が正常に保たれるのですが、不足した場合、中枢性尿崩症という一日の尿量が10リットルにもなるような病気を、また多すぎればSIADH(ADHの分泌過剰症)という水が貯まりすぎて体液が薄くなる病気になってしまいます。

 

ADHは脳の中の視床下部という場所で合成され、下垂体の後葉から血中に分泌されるホルモンですが、尿細管というところで水を取り込む作用を持っているのもこのホルモンとなります。

 

中枢性尿崩症になると、夜も寝ていられないほどに頻尿になります。

 

SIADHはほとんど症状がでないので、病院に行って初めて診断されることの多いものとなるでしょう。

 

全国での病気発症率を見てみると、中枢性尿崩症の患者数は4,700人であり、中枢性尿崩症の治療に使用する薬剤の消費量から推定した患者数は6,200人(2006年)という結果が出ているそうです。

 

SIADHの患者数は1,700人でしたが、SIADHは発見や診断がむずかしいこともあり、おそらくその何倍もの患者さんがいるのではないかと考えられています。

 

中枢性尿崩症は比較的40歳以下の患者さんが多くおり、1SIADHについて詳細な調査結果は出てはいないものの、中枢性尿崩症に比べ年齢層は高く男女差はないと言われています。

 


中枢性尿崩症になる原因は、脳腫瘍、外傷などの視床下部や下垂体を傷害する原因がもとになって発症することが多く、SIADHの場合は、肺癌などの癌がADHを勝手に産生する場合、脳の病気、肺の疾患が原因で発症することが多いとされています。

 


この病気は遺伝性はありませんので安心してください。

 

症状としては、多尿、口渇、多飲が主な症状となっており、多尿で気づくことも多いでしょう。

 

中枢性尿崩症の治療は、不足しているADHを補う目的で、人工的に合成して作られたADHとよく似た構造を持つDDAVP(デス モプレシン)の投与をして尿の量を抑えます。

 


SIADH
の治療としては、体に過剰に貯まった水分を飲水制限(800ml/日程度)で減少させることになります。

 

寝られないくらいの頻尿になった場合は、この病気を考えてみるといいでしょう。

 


自分では診断は難しいので、病院での相談をしてくださいね。

 

ちなみに、この病気は、「難病」に指定されています。

 
         


▲ページの上へ

コメントをどうぞ

いただいたコメントは、スタッフが承認した後に公開されます。
コメント本文のほか、お名前、URL(ホームページ、ブログ)は公開されます。メールアドレスは表示されません。