ケガなどで出血をしてしまったとき(介護)
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
介護をしているとき、介護者がケガなどをしてしまって出血をしてしまった!というときは、それがもし大量の出血の場合は命にかかわってきます。
大量に出血してしまったとき、早急に救急車を呼ぶ必要がありますが、救急車が到着するまでに応急手当をしなければなりません。
<動脈からの出血>
黒く濁っていない赤い血が出ている場合は動脈からの出血となります。
動脈からの出血の場合、ほとんどが噴出してどくどくと次から次へと溢れてきてしまうため、すぐに止血しなけれななりません。
<静脈の出血>
赤黒い血が出ている場合は静脈からの出血となります。
止血しても量が増えてくる場合は、命にかかわりますから、さらに強く止血する必要があります。
<内出血>
表面の出血は少ないのに、脈拍や呼吸が速くなっている場合は内出血の可能性があります。
手足の内出血の場合は、その部分を圧迫して病院にいきましょう。
しかし、胸部や腹部などの場合は圧迫して止血することは難しいため、一刻も早く病院に搬送する必要があります。
病院に電話をして止血法を教えてもらい救急車を待ちましょう。
【止血位置の確認>
止血するといっても、ただ抑えるだけでは効果はありませんので、正しい止血位置を確認して行うようにしましょう。
・下肢の出血
下肢の場合は太ももの付け根を止血します。
・肘より先に出血
肘より先の出血の場合は、二の腕の内側を強く抑えます。
・上腕の出血
腕の付け根を強く抑えます。
「血が出たら止血する」というのは小さいころに習っているのでほとんどの人が知っている知識です。
しかし、やり方が間違っていたら大変なので、きちんと止血位置と止血法を学んでおくようにしておくと安心ですね。
また、ケガなどをして呼吸がない場合は、人工呼吸や人工マッサージをする必要があります。
なかなかそんな機会に出くわすことはありませんから、わかりませんよね。
ですから、これから教える方法を覚えておくようにしてください。
呼吸が停止していますと、脳に障害が起こる可能性が出てきます。
最悪命を落としてしまいますから、人工呼吸や人工マッサージはとても大切になるのです。
<呼吸がない場合>
呼吸が停止すると血流が悪くなり、脳に障害が起こります。
そして、心停止に陥ってしまいますから、人工マッサージを行いましょう。
・人口マッサージの方法
①下顎をもちあげ、気道を確保します。
②人差し指と親指で患者の鼻をつまみます。
③口の周囲から息がもれないように注意し、2秒ほどかけてゆっくりと息を吹き込みましょう。
このときに、患者の胸が軽くふくらんでいるかを確認してください。
胸が膨らんでいない場合は、息がもれていますから、これは間違ったやり方になります。
④二回ほど息を吹き込み、呼吸が再開されたり、咳こんだりすれば息を吹き返しているサインになります。
しかし、呼吸が安定するまで1分間に15回ほどの速さで繰り返しましょう。
もし不安であるならば、救急に電話をして指示を受けながら行うと安心です。
私も一度も人工呼吸などはやったことはありません。
自動車の免許を取るときに、教習所で習ったくらいですから、いざというときに私の知識が役に立つかはわかりません。
しかし、「知っている」のと「知らない」とでは全然違うと思っています。
自分でやったことはありませんが、人工呼吸をされている人を実際に間近で見たことがあります。
学生の頃の話なんですが、同級生が運動会の直後に倒れたんです。
その日はものすごく暑い日で、倒れた原因は「熱射病」
顔面蒼白で、呼吸もしておらず、私たちはものすごく怖かったのを覚えています。
救急車がかけつけ、救急隊員の人が同級生に人工呼吸と心臓マッサージをしていました。
私を含む同級生たちは、何もできませんからただただ祈るばかりです。
何度か人工呼吸を行ったあと、同級生は息を吹き返しました。
そのまま病院に運ばれましたが、残念なことに意識は戻らなかったんです。
その後数年間意識が戻らないまま時が経ちました。
その後、ご家族の意向で延命治療は行わないということになり、同級生は安らかな眠りにつきました。
倒れたときにすでに脳に異常が起こり、呼吸が停止していた時間が長かったためにさらに脳にダメージを与えてしまったのではないか・・・とのちに聞きました。
この話は、私が小学校の高学年のころに体験した話です。
今でもそのときのことを鮮明に覚えています。
そのときに先生と救急隊員さんたちのあわただしい姿も覚えています。
だから、「人の命を救うためにできること」というのは、やっぱり知っておいた方がいいと私は思うのです。