2016年
4月 26日

ゲルニカ特別展

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こんにちは。スタッフの鉢嶺です。

 

先々週、県立博物館・美術館にてパブロ・ピカソの『ゲルニカ(タピスリ)』特別展を観に行きました。

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私は芸術にはなかなか疎く、『ゲルニカ』についても学生時代に授業で習ったなぁ位の印象しかなかったのですが、

叔母曰く昔ルーブル美術館で本物を見た時は、全身の毛が逆立った程の衝撃だったとの。

 

ゲルニカ展示スペースに行くと、まず始めにピカソやゲルニカについて解説された動画が流れていたので、ベンチに座ってそれを拝見。

そもそも『ゲルニカ』が、スペインのバスク州にある古都の地名だという事も知らず、

古都ゲルニカが反乱軍を援助するナチスドイツ空軍に爆撃された事件を知ったピカソが、

戦争の悲惨さから喚起する平和への希求、反戦や抵抗のシンボルとして

パリ万博のスペイン館を飾る壁画として描き上げたものであるという事も初めて知りました(;´∀`)

 

また描かれているもの一つ一つにも意味・象徴があり、

例えば剣を握り死んでいる兵士のその手には一輪の花が描かれていたり、馬は爆撃に逃げ惑う様を、

虚ろな目をした牛は悪の象徴であるなど、その描いたものの意味や背景を知るととても興味深かったです。

また馬や牛、死んだ我が子を抱く母などの構図一つ一つも色んな案をたたき台にして作成されていて、

最初はただの小学生の落書きみたいだった下絵が段々痛々しさ・悲惨さが伝わってくる絵になっているのを見ると

やはりピカソの才能や表現力は素人にも伝わる位凄いんだなと改めて感じました。

 

んで、展示場奥に重々しく飾られたタピスリ(タペストリー)を拝見。

タピスリ自体は328cm×680cmと、思った以上に大きくてびっくりしました。

タピスリは模様や絵を自由に織り出すことが出来るが、高い技術力が必要で制作が難しいそうです。

本展の作品は、1955年に織り上がった『ゲルニカ(タピスリ)』、

→ピカソが色糸を変更し縁飾りを加える指示をした1976年の第2バージョン、

→そして1983年に完成された第3バージョンとの。

 

戦争の悲惨さ反戦・平和の大切さを伝えるシンボルとして、これからもこの作品が世界中の様々な人々の心に刻まれるといいな。

ではでは。


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