溶血性尿毒症症候群とは?
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
溶血性尿毒症症候群ですが、先天的な原因によるものもありますが、子どもの場合ほとんどが腸管出血性大腸菌O(オー)157:H7(以下、O157〈オーイチゴーナナと読む〉と略)によって汚染された食べ物を摂取することで発病します。O157はヒトの腸内でベロ毒素という毒素を放出し、これが血液中に入りさまざまな症状を引き起こします。
溶血性尿毒症症候群の症状の現れ方ですが、最初は胃腸炎症状(発熱、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛など)で始まり、下痢便には血液が混じっている(血便)ことがほとんどです。
毒素による脳の症状のため、刺激に過敏になり、重症の場合、けいれんを起こしたり、意識がなくなったりします。
また貧血のために疲労感を訴えたり、顔色が悪くなったり、急性腎不全になることもある病気です。
胃腸炎の段階では便の細菌検査をしてO157によるものかどうかを検査します。
この菌の感染とわかったら、溶血性尿毒症症候群に進行していないかどうか、血液検査や尿検査で貧血や血小板の数、腎機能などを症状が落ち着くまで検査します。
溶血性尿毒症症候群の治療方法は、胃腸炎の段階では十分に水分を補給して、脱水状態にならないようにします。
強い下痢止めは菌や毒素が体から排泄されるのを遅くする可能性が出てしまうので、水分補給をまず行います。
溶血性尿毒症症候群になった場合、2週間ほど入院して治療します。
貧血の強い場合には輸血が、急性腎不全になった場合には一時的に人工透析(とうせき)が必要になります。
現在は95%以上の子どもは救命可能ということです。
O157は生焼けのひき肉や殺菌処理されていない牛乳やチーズ、あるいは汚染された水(井戸水など)によって感染しますから、手洗いだけじゃなく、加熱をしっかり行わなければなりません。