「天疱瘡(てんぼうそう)とは?」
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
天疱瘡は普通、前ぶれ(前駆症状)なく、健康な皮膚にいろいろな大きさの水ぶくれ(水疱(すいほう))ができる病気です。
大きなびらんをつくるタイプの尋常性天疱瘡と、小さな水疱ができて落ち葉のような落屑(らくせつ)になる落葉状天疱瘡があります。
尋常性では口のなかなどの粘膜も侵されることがほとんどですが、落葉状では粘膜は侵されないほうが多いそうです。
副腎皮質ホルモン(ステロイド)薬の登場により、死亡率は劇的に改善された病気ですが、今でも死亡率は尋常性では5〜10%あり、油断のできない病気であります。
天疱瘡の症状の現れ方は、尋常性では、皮膚に突然水疱ができて、すぐに破れてびらん(ただれ)になります。
びらんは治りにくいし触ると痛いのですぐに気づくでしょう。
おおよそ半分の患者さんでは、口のなかの治りにくいびらんで始まると言われています。
落葉状では、尋常性に比べて水疱が小さく乾きやすいので、皮膚に木の葉がついたように見えることがあります。
体中にできるようですね。
治療方法としては、基本はステロイド薬による治療です。
たあ、ステロイド薬は副作用もあり、あまり使いたくないと主張する患者さんが増えているようです。
しかし、ステロイド薬が登場する前は、尋常性天疱瘡が死亡率90%以上の病気であったことを考えれば、ステロイド薬をのまなければ、10人のうち9人(以上)が、亡くなってしまうわけですから、ステロイド治療が必要となることを覚えておかなければなりません。
ステロイド薬でも快方に向かわない時には、免疫抑制薬を使用します。
何も治療しなければ高率で亡くなる病気です。
ですから、治りにくい水疱が体にできた時には、皮膚科専門医に診てもらいましょう。