失見当識
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
今日は介護についてのお話です。
認知症を患ってしまったご家族をお持ちの方は、とても大変だと思いますが、実際は認知症になってしまった本人が一番困惑しているということを忘れないでいてあげてほしいと思います。
今までできていたことが、急にできなくなってしまった。
名前も時代もわからない。
本当にわからないのに、周囲からは怒られる・・・。
これって、ものすごく悲しいことですよね?
人間ですので、介護に少し疲れてしまうときもあるでしょう。
イライラするときだってあるはずです。
でも、そこで気持ちのままにイライラをぶつけてしまってはいけませんので、対処法をご紹介させていただきます。
失見当識というのをご存知でしょうか?
失見当識は、今いる場所や時間、まわりのことがわからない状態のことを言います。
失見当識になってしまうと、周囲の人間は混乱させられてしまいますが、「自分のいる場所がわからない」本人が一番不安ですので、その気持ちにできるだけ寄り添うようにしましょう。
もし名前を間違って呼ばれてしまったとします。
父親と自分を間違って呼ばれてしまったら、「俺は●●だ!」ときつく言い返すのではなく、「孫の●●だよ」と優しく答えてあげましょう。
それでも間違えて言い続けるのであれば、その状況を受け入れて、名前くらいは間違えさせてあげるようにしてください。
次に時代を間違えているときの対処法です。
「今は平成26年です!何度言ったらわかるんですか」
なんていう返しかたはいけません。
お年寄りが立ち戻っている時代を理解してあげ、そこに合わせてあげるのも必要です。
もし、「家に帰りたい」と言い出したら、「家はここでしょ」と言うのではなく、「そうですね。では、一緒にお茶でもいかがですか?飲んでから帰りましょう」と気持ちをそらせたり、時間があれば、一緒に外に出かけてあげて、家に戻る・・・と言う風にしてあげるのもいいですね。
失見当識になってしまったら、ご家族の気苦労などは増えるかと思います。
ですが、心配になってばっかり、怒ってばっかりいても、心労が増すばかりです。
あまりにもひどい場合は、病院や市町村役場などの専門部署に相談するという手があります。
一人で抱え込むのではなく、サポートを受けながら乗り越えていくようにするといいのではないでしょうか。
また、お年寄りがお年寄りを介護する「老老介護」のご家庭も増えています。
この場合は、「誰かに頼るのは恥ずかしい」と思わないようにしてください。
一人でできることにも限界があります。
近くに味方はいるということを忘れないでいてくださいね。