軟膏の吸収時間ってどれくらい?
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
軟膏を塗るときにふと思った疑問があります。
それが「吸収時間はどれくらいなんだろう?」ということ。
東京大学の研究チームが調べた結果によると、軟膏は初めはゆっくりとしみこんでいき、22分経過した頃からしみこむ量が急に多くなり、1時間後には99%がしみこんでしまったとのこと。
この実験結果から考えると、塗ってから1時間は軟膏をつけたところを洗ったりしてはいけないということですよね?
ハンドクリームもそうです。
塗った後すぐに洗い物とかしてしまっては、薬が流れてしまいますから、洗い物をするならば1時間後にしたほうがいいのでしょう。
ちなみに、軟膏とクリームの違いにも疑問に思いました。
何が違うんでしょうか?
軟膏とクリームの違いはクリームには水が含まれていて、油ときれいに混ざっていることです。
軟膏には水が含まれておらず、クリームが軟膏に比べて塗りやすく、べたつかないのも水が含まれているのです。
軟膏とクリームでは、効果が出るのはクリームのほうが早いです。
ちなみに、薬に「軟膏」という言葉が書かれていたとしても、クリームだったりするんですよ。
軟膏やクリームについては、外用薬の場合塗る回数が決まっていますよね。
1日朝・昼・晩の3回塗る・・・ということでしたら、その通りに塗ればいいのですが、1日数回塗る・・・と指示があると、何回塗っていいかわかりません。
こういう場合は、アトピー性皮膚炎の治療では一般にステロイド外用薬は1日1~2回塗りますしょう。
症状が改善している場合は1日1回、より症状が改善した場合では1週間に2、3回という形でいいのだと思います。(もちろん、医師に相談してくださいね)
塗りすぎると副作用が出るものもありますから注意は必要です。
軟膏やクリームを複数塗らなければならないのであれば、医師や薬剤師から指示された通りの順番で塗るようにしましょう。
一般的には、塗る面積の広い方から先に塗る必要があります。
そうそう。
軟膏やクリームで起こる副作用についてですが、やっぱりかぶれなどの皮膚炎ですね。
皮膚に薬を塗るわけですから、多量に塗ってしまったり、肌に合わなければ、肌荒れとして症状が現れます。
軟膏やクリームの成分では効果のもととなる薬だけでなく、軟膏やクリームを作る添加物も配合されています。
軟膏やクリームを使用中にかぶれた場合、何の軟膏やクリームかを覚えて記録しておくと原因となる成分が解りやすくなりますので、軟膏やクリームを塗るときは、名称をメモっておきましょう。
軟膏でもクリームでも、皮膚から成分が体の中に浸透していく薬ですから、何かしらのトラブルが起こることは予想されます。
かぶれ程度ですむならばいいのですが、ひどい場合は死に至ることだってあるんですよ。
海外などでは、下着に毒をしみこませておいて、それを履いた人がその毒によってなくなってしまったという事件も多数起きていますから、「塗る薬はそこまで重篤な問題は起きないだろう」という安易な考えはもたないようにしましょう。