こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
みなさんはメニエール病って聞いた事がありますか?
女性は聞いた事があるかもしれませんね。
フランスの医師、プロスパー・メニエールが、それまでめまいの原因といえば脳卒中といわれていた時代に、めまいが内耳からおきることを初めて提唱たのですが、それにちなんで、内耳性めまいのある種のものをメニエール病と呼ばれるようになりました。
めまいがひどい。耳鳴りがひどい・・・ということで受診したらメニエール病と診断されるという人も少なくありません。
メニエール病は女性に多い病気で、発症年齢は30歳代後半から40歳代前半にピークがきます。
その後徐々に低くなっていきますが、肥満者よりも健康な人や几帳面・神経質な性格の人に多く発症するとデータが出ているのです。
精神的・肉体的疲労、ストレス、睡眠不足などのさまざまな要因によりメニエール病になるというわけですね。
メニエール病になる原因は現在のところまだわかっていません。
研究班では、その原因追及も一つの大きな目標として研究を行っていますが、まだまだ解明されてはいないのです。
ただ、病気の本体は「内耳の水ぶくれ状態(内リンパ水腫)」ということはわかっています。
よく自分の親がメニエール病だったから遺伝でなった・・・という話も聞くのですが、メニエール病は遺伝するのでしょうか?
疫学的な調査では、この病気が遺伝するような結果は出ていないそうです。
だから、母親がメニエール病だったからと言って自分もなる・・・というわけじゃないんですよね。
でも、遺伝を広し視野でとらえた場合、今後の研究でメニエール病と遺伝子の関係が解明されるかも知れないという報告はあがってきているようです。
メニエール病の症状としては、何のきっかけもなく、突然激しいぐるぐる回るめまいが起こるのが特徴です。
このぐるぐる回る回転性のめまいは、30分位から数時間続きます。
めまいの他に、吐き気、嘔吐、冷や汗、顔面が蒼白くなる、脈が速くなるなどの症状を伴うことが多くあります。
また、めまいと一緒に難聴や耳の塞がった感じ、あるいは耳鳴りなどの耳の症状も現れます。
これらの耳の症状はめまいと一致しておきたり悪化したりしますが、めまいの軽快とともに元に戻ります。
内耳にトラブルが起こっているため、耳の不調も出てくるんですよね。
メニエール病の治療には、薬物治療が用いられます。
内リンパ水腫に対しては、水ぶくれを軽くする目的で利尿剤系統の薬を多く使われますが、イソソルビドが広く使われているとのこと。
内耳の神経細胞や内耳神経の活動を改善する目的で、ビタミン剤や末梢血流改善剤なども使われるそうです。
ただ、薬物治療でも改善が見られず、生活に支障をきたすことがあれば、薬物治療の他に外科的治療、すなわち手術も行われます。
めまい、難聴、吐き気、顔面蒼白など、症状としてはびっくりしてしまうようなことばかりですが、メニエール病は内耳の病気のため、命に関わることはありません。
病気が悪化しないうちに早期の診断と治療を始めることによって進行を食い止める事ができます。
が、病気が進行してしまっては、難聴の悪化と軽快を繰り返していきますので、不調を感じたらすぐに病院に行って受診するようにしてください。
ちなみに私の友達数人は、このメニエール病を発症しています・・・。