鼻の粘膜の働きについて
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
鼻の粘膜ってどんな働きをするのでしょうか。
・防塵
鼻腔、副鼻腔の粘膜の表面には線毛という産毛のような小突起が無数にあり、粘液に覆われています。
顕微鏡写真で見ると絨毯のようになっており、線毛は一斉に動きます。
スポーツ観戦をしていると、サポーターが「波」をやっていますよね。
そんな感じです。
その波で、鼻の中に入ってきて粘液に付着したほこりを鼻孔か喉に運ぶため、肺にはきれいな空気が届く仕組みになっているんですよ。
線毛運動で運びきれないぐらいのたくさんのほこりが粘膜についた時は、自動的に鼻の粘膜をリセットして、きれいにしてくれるものがあります。
それが「くしゃみ」です。
もちろん、遺伝的に鼻炎や副鼻腔炎を起こしやすい人もいますので、そういう人は、もともと綿毛運動が弱いと思ってください。
・加湿・加温
粘膜面は血管が密集していて濡れています。
そのため、、外部から入ってくる空気を素早く体温近くまで温めてくれるので加湿までしてくれているということです。
冷たい空気が入ってくると、鼻甲介粘膜の血管が膨張して鼻腔内を狭め、暖かい血流で空気を暖めます。
空気が乾燥している場合は、鼻水が出て加湿し、程良い温度と湿度で肺に空気を送ってくれるのです。
熱いラーメンを食べると鼻水が出るときがありますよね?
これは、湯気の熱を鼻水と一緒に逃がして、空気の温度を下げているんですよ^-^
逆に、激しい運動をすると、肺に大量の空気を送り込んだり上昇した体温を下げるため、鼻甲介粘膜の血管が収縮して鼻腔内が広がります。
夏に比べて冬の方が鼻の通り具合になんとなく抵抗感を感じるのは、鼻甲介粘膜が膨らんで、空気を暖めているからです。
・嗅覚
鼻腔の天井には“におい”を感じるための嗅粘膜があり、ここにある嗅粘膜の線毛は掃除の機能はありません。
におい専門です。
嗅細胞によってにおいの分子を捕まえ、嗅覚神経に伝えます。
においを感じる部分は切手サイズの大きさですが、それでも人間は数千~1万種類の臭いをかぎ分けられるそうです。