豊かな老後
ある雑誌を読んでいたら、アフロ節電生活者の稲垣えみ子さんの事が書いてある記事がありました。
豊かな老後の豊かって?
お金のこと?
稲垣さんがふと気づいたのが38歳。
そろそろ私も人生を折り返すんだなと思い、将来を想像してみたそうです。
定年になれば、会社も辞める。使えるお金も当然少なくなっていく。それなのに、お金で幸せを買うような価値観のままでいたら、老後は不平不満の人生だ。
お金がなくても幸せになれるようなライフスタイルを確立しなければやばいんじゃないか!
はじめに電子レンジをやめたそうです。
そのあと、炊飯器、掃除機、エアコン、洗濯機、冷蔵庫、全部やめていった。
皆さん驚かれるんですが、工夫次第で意外とどうにかなる。
自分の中に工夫する力があること、考えればできることがわかったら、むしろない方が面白くなってきたそうです。
すべて外した後に感じたのが、何もなくてもやっていけるという感覚。
圧倒的な自由だった。
そして、お金もたまり始めた。自分に必要なものは、それほどないと知った。
お金を使うのは、好きな人や応援したい人に役立てもらおうと思うとき。
かつてはいくら稼いでも足りないって思っていたのに、もう十分だと思うとなぜか余る。
お金っていったい何なのか?
私もそんな風になりたい!(笑)
稲垣さんは、最近お母さんを亡くされて、その時に誰もが身近な人の死を通じて、自分の人生も限りがあるのだと思い知るようになります。
それは、豊かな老後の豊かさとはどんなものなのか、問い直すかけがえのない機会になると思うのです。
残された時間が限られているなら、私は贅沢に遊ぶよりも、大事な人に感謝の気持ちを伝えたいし、お金を稼ぐよりも誰かにありがとうと言われたい。
今まで自分がもらってきたものも死ぬまでに返してゆき、ゼロになって終わるくらいがちょうどいい。
この先の不安に備えるだけの人生より、人との繋がりが豊かな時間を作ってくれるはずだと。
私も思います。
年齢のせいか、このような記事にひっかかる私でした。
みなさんにとって、豊かさとは何ですか?