「泉熱とは?」
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
泉熱とは、発熱、腹痛、発疹、下痢などを伴う病気で、山の湧き水、井戸水などの生水を介して感染するものです。
川崎病と診断されたり、腎不全を合併することがあります。
泉熱の原因は、偽結核性エルシニア菌による感染症です。
泉熱の症状ですが、突然の発熱、発疹、腹痛、嘔吐、下痢が現れます。
発熱は2峰性(ほうせい)(短期間に2回発熱する)のことが多く、7〜10日間続きます。
イチゴ舌(ぜつ)、口唇発赤(こうしんほっせき)、眼球充血、回復期には手指の皮が膜状にはがれるなど川崎病と区別できない例があります。
冠動脈瘤も合併しますが、腹痛、下痢の強いことが特徴です。また、腎不全を合併することもあります。
通常の細菌感染症と同じで、白血球の増加、炎症反応上昇がみられ、診断は便の低温増菌培養、血液の抗体検査によって行います。
泉熱の治療方法は、抗菌薬が投与されますが、効果は不十分となります。
川崎病の診断基準を満たす患者さんにはアスピリン、大量γ(ガンマ)‐グロブリンが投与されます。
腎不全を合併した場合には人工透析(とうせき)をしますが、腎機能障害を残すことはないと言われています。
山の湧き水や井戸水を飲用したあとに発熱、腹痛、下痢などが現れた場合、とくに秋と春には泉熱を疑う必要があります。
かかりつけの小児科医を受診し、川崎病や本症の疑いがあれば、小児循環器、腎の専門医のいる総合病院を紹介してもらいます。