2018年
8月 3日

「腎膿瘍とは?」  

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こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ

 

腎膿瘍は、腎実質内に形成される膿瘍(うみの塊)で、腎皮質(じんひしつ)膿瘍と、腎髄質(じんずいしつ)膿瘍とに大きく分類されます。

 

一方、腎筋膜(Gerota筋膜)内に、うみが貯留するものを腎周囲膿瘍といいます。

 

腎膿瘍の原因ですが、腎皮質膿瘍は、皮膚や口腔内など腎臓以外の化膿巣からの血行性感染によって生じます。

 

静脈内への薬物乱用、血液透析、糖尿病などがありますね。

 

起因菌としては黄色ブドウ球菌が多く、膿瘍は一般に片側性です。

 

腎髄質膿瘍は、上行性(じょうこうせい)尿路感染が腎実質へ波及することで生じます。

 

尿路結石、膀胱尿管逆流現象などの尿路系の基礎疾患をもつ人や、糖尿病の方に起こりやすい病気です。

 

腎膿瘍の症状は、発熱、悪寒、背部痛もしくは側腹部痛、体重減少、倦怠感がみられます。

 

腎部には圧痛(押すと痛い)が認められ、側腹部に腫瘤(しゅりゅう)があります。

 

腎髄質膿瘍では、頻尿(ひんにょう)などの尿路感染症状が現れます。

 

治療の基本は抗生剤の投与になります。

 

尿培養、血液培養、膿瘍培養の結果から、起因菌に有効な抗生剤を選択します。

 

膿瘍が直径3cm以下なら保存的治療が期待でき、5cmを超えると一般的には超音波またはCTガイド下に穿刺ドレナージを行います。

 

無機能腎(むきのうじん)であったり感染が激しい場合には、患側腎摘出術などの外科的処置がされる場合があります。

 


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