「直腸炎とは?」
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
直腸炎とは炎症性の腸疾患(小腸、大腸の炎症)のひとつであり、最も症状が出やすく、また適切な検査を行えば最も診断がしやすい病気でもあります。
主に下痢、血便、炎症性腸疾患の一部として腹痛を伴うこともあります。
直腸炎の原因は特発性(原因がわかっていないもの)としては潰瘍性大腸炎、クローン病によるものがあります。
感染性のものとしては赤痢(せきり)、アメーバ性腸炎、カンピロバクター腸炎、偽膜性腸炎、梅毒、エイズなどの性病、結核によるものがあります。
外傷性のものとしては直腸脱、孤立性潰瘍、器具によるものがあり、他には、虚血性腸炎、放射性直腸炎、薬剤性直腸炎があります。
直腸炎の症状のは主に下痢、粘血便であり、時に体重の減少、食欲不振、貧血などの全身症状を伴うことがあります。
クローン病や潰瘍性大腸炎では、症状の強さは病気の重症度と相関関係があります。
直腸炎の検査と診断は、下痢、粘血便がみられた場合は、直腸鏡や、さらに精密な大腸の検査が必要になりますが、直腸に関してはS状結腸(けっちょう)までの検査でおおよその診断がつきます。
治療法は、抗炎症薬(副腎皮質ホルモン薬、サラゾピリン、ペンタサ、レミケードなど)、対症療法(止痢薬、ロペミン)、補充療法(鉄剤、ビタミンB12、葉酸)、食事療法(乳製品を避ける、低脂肪食)です。
潰瘍性大腸炎の約80%では保存的治療が行われます。
クローン病の約半数以上では何らかの手術療法が必要になるでしょう。
感染性炎症疾患に対しては、原因菌に対する薬物療法を行います。
潰瘍性大腸炎では、10年以上経過した場合、がん化の可能性もあり、定期的な診察が必要となりますが、日常生活では、規則正しい生活を心がけ、アルコールをひかえる必要があるでしょう。