スモンとは
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
スモンという病気をご存知でしょうか?
「スモン」とは、経過、臨床症状、病理学的所見からつけた英語「subacute myelo-optico-neuropathy(亜急性脊髄・視神経・末梢神経障害)」の頭文字SMON からつけた疾患となります。
あまり聞いたことがないのは、発症例がとても少ないからです。
この病気を発症した患者数は、昭和30年代から40年代にかけて日本各地でスモンの集中発生がみられ、47年までに全国で11,127名のスモン患者さんが確認されたそうです。
平成23年4月1日現在では、健康管理手当を受給しているスモン患者数は、全国で1,956名にもなるとのこと。
数字で見ても、患者数は少ないですよね。
この病気は、男女比1:2.47となっており、65歳以上が91.6%を占めているそうで年齢は70歳代が最も多いという調査結果が出ています。
スモンは、薬害です。
というのも、胃腸症状のために服用していたキノホルム剤という薬が原因でスモンが発症しました。
発症している患者の年齢が65歳以上が90%を超えているという理由あ、まさにここにあると言えるでしょう。
厚生労働省は昭和45年9月8日キノホルムのわが国における製造販売および使用停止を決定しましたので、それ以降のスモン発症患者はいません。
この病気は遺伝することはありませんので、子供や孫がスモンを発症しているということはないでしょう。
気になる症状ですが、スモンは下痢、腹痛などの腹部症状を持つのが症状の特徴になります。
そのほかには、しびれ、下肢の脱力、起立・歩行の不安定が起こり、重症の場合は、両下肢完全麻痺、約20%に視力障害をきたすと言われているようです。
治療法は、下肢異常感にはノイロトロピン注射・錠剤、抗うつ剤、ロキソニンなどの鎮痛剤投与やハリ療法が行われます。スモン・リフレッシュ体操も考案されています。
スモンは薬物疾患で進行性はありませんので、比較的重篤な状態には陥らないと考えられています。
ただ、感覚異常、歩行障害、視力障害を有しており、加齢によって合併症を起こることが心配されています。
スモンという病気は、今回、この記事を書く前に知りました。
知らない病気がまだまだたくさんあるということですよね。
お医者様は本当に大変な仕事なんだな・・・とつくづく思いました。
人が悩まされている症状を見て、病気をしっかり判明させなければいけない。
その重責を担っているお医者様などには、頭が上がりません。
医者になりたいという人たちが、年々減っているそうですね。
過酷な労働ということで減っているようですが、「人の命を救いたい」と強く思う人に、医師の道を目指してほしいな・・・、そう思う私でした。