「お年寄りの風邪には要注意!」
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
お年寄りが風邪ひくと、なかなか治らなかったり重症化することが多いですよね?
治りが遅い理由としては、まず肺そのものの問題です。
お年寄りは肺活量に代表されるように肺の力が落ちているために、異物や痰を感知する力(反射)も排出する力も弱っているものです。
また、結核などの肺の病気を経験していると気管支や肺の構造が変形していて感染しやすくなり、治りにくくなってしまいます。
次に、全身的な抵抗力の低下です。
加齢に伴って免疫の力や栄養状態が低下しますし、お年寄りになるほど多い各種の病気(糖尿病、肝臓、腎臓、心臓、その他の病気など)も、やはりかぜや肺炎を治す力を弱めます。
最後に、治療薬剤の効き方の問題が挙げられます。
抗生剤を投与しても、確実に吸収されて確実に病巣に届かなければうまく効きません。
お年寄りでは同じ量を内服しても若い人より吸収力が低く、そのためによく点滴注射をしますが、体内の水分や脂肪量が少ないために、今度は逆に必要以上に濃度が上がってしまったりと、調節が難しかったりするんですよ。
役目が終わった抗生剤は、原型のままか、肝臓で形が一部変えられてから腎臓などを通って排泄されますが、これもまた機能が低下していますので、薬を飲んだからといってなかなか効果が出にくくなってしまう・・・ということもあるですよね。