「トイレ・パイプ洗浄剤中毒とは?」
こんにちは。スタッフのまりもですヽ(´▽`*)ゝ
トイレ・パイプ洗浄剤は、強い酸またはアルカリです。
これを事故で、または自殺目的で飲むと、強酸、強アルカリの腐食作用によって、口やのど、食道、また酸ならば胃の粘膜・筋層が損なわれ、潰瘍を形成したり、しばしば穿孔(せんこう)(あながあくこと)がみられます。
酸、アルカリによって、口腔や咽頭、消化管が熱傷を負ったような状態になります。
アルカリの場合は、ある程度胃酸で中和されるので、主に食道が損なわれますが、酸の場合は、胃を中心に障害が現れるのです。
そのほか、物質によっては下部消化管も損なわれます。
トイレ・パイプ洗浄剤中毒の症状の現れ方ですが、摂取後ただちに、強酸、強アルカリの刺激によって、悪心、吐き気、嘔吐、口腔内灼熱感、前胸部痛、上腹部痛が起こります。
その後、口腔から食道または胃、十二指腸までの広範囲の粘膜のはれや浮腫(むくみ)、びらんなどが生じ、そこから出血することにより、吐血が起こるでしょう。
また消化管穿孔を起こし、腹膜炎や縦隔炎になって、死亡する可能性が高いです。
浮腫が大きい場合は、全身の体液がそこに集まるため、ショック、DIC(播種性(はしゅせい)血管内凝固症候群)などが起こることもあり、やはり死亡する危険を伴います。
運よく回復しても、潰瘍の修復の結果、しばしば食道や幽門(ゆうもん)の狭窄(きょうさく)などが起こることがほとんどでしょう。
同様の症状を起こすものに、クレゾール中毒、洗剤・界面活性剤中毒、パーマ液中毒、パラコートなど一部の農薬中毒などがありますが、それぞれ治療法が違っており、とくにトイレ・パイプ洗浄剤中毒では治療のうえで行ってはならないことが多いので、摂取した薬剤の特定が重要になります。
トイレ・パイプ洗浄剤中毒になった場合は、冷えた牛乳や卵白を飲ませます。
無理に吐かせてはいけません。
また、水を与えることも、酸だからアルカリを与えるとか、アルカリだから酸を与えて中和するということもしてはなりません。
下剤も与えません。
胃の洗浄は、胃管チューブにより食道や胃に孔があくことがあるので、通常は行いません。
ただし、あまりにも多くの洗浄剤を飲んだ場合、直後であれば行うこともあるそうです。
その場合は、チューブを慎重に挿入して洗浄剤を十分に吸い出したうえで、牛乳で洗浄します。
輸液は十分に行いますが、それに加えて、抗生物質の投与などの対症療法も行うことがあります。
穿孔がある場合は手術が必要です。
たとえ少量だと思う中毒症状だと思っても、牛乳または卵白を飲ませ、すぐに救急搬送してください。