発酵食品の分類
発酵食品が身体に良いということは
メディアなどでも取り入れられている為
よく耳にする方も多いかと思います。
大きく分けると発酵食品は以下の三分類に大分別されます。
1. 食品
2. 調味料
3. 飲み物(飲料)
日本は発酵大国とも言われ、
特に1と2に関しては多様な食材が存在します。
上記の三分類別に食品の例を挙げると多様なものがあります。
1. 食品
鰹節・豆腐よう・テンペ・チーズ・塩辛・納豆
ヨーグルト・サワークラフト・キムチ・漬物2. 調味料
2. 調味料
みりん・味噌・醤油・酢・塩麹
3. 飲み物(飲料)
ビール・ワイン・ウイスキー・ブランデー
泡盛・焼酎
発酵食品の効果
発酵食品が身体に良いということは知っている方も
多いかと思いますが、どのような効果があるのかは
ご存知の方は少ないかと思いますので効果をまとめてみました。
1. 旨味の増加
食品を発酵させることにより、でんぷんがブドウ糖、
たんぱく質はアミノ酸に分解されます。
そのため、元の食材にはない味わいや香りも
生み出され、旨味も増加します。
□
2. 保存性の増加
発酵によって増えた微生物が、食物を腐敗させる菌の
繁殖を抑えてくれます。
その為、発酵食品は腐りにくく、長時間の保存が可能になります。
□
3. 栄養価が高まる
微生物の働きによって、加工前の食物がもっている栄養素の量が
増えたり、新たな栄養価が加わったりします。
また、発酵されることにより栄養素の分解
吸収を高めるという働きもあると言われています。
その為、発酵食品は、高い栄養価を効率よく
吸収することが出来るのです。
□
4. デトックス効果・免疫力の向上
発酵食品には乳酸菌が含まれており、この乳酸菌は
腸内の善玉菌の働きを活性化する効果があります。
腸内環境が整うと便秘解消やデットクス効果が
期待でき身体も心も豊かになる効果があります。
□
5. 美肌効果
発酵食品を食べるとそのデットクス作用によって
ニキビは吹き出物の肌トラブルを
抑えてくれる効果が期待できます。
特に大豆の発酵食品では、お肌に保湿効果を高める
働きもあるため、季節の変わり目に多い
乾燥肌の方にもおすすめです。□
発酵食品に含まれる菌
発酵食品に含まれる菌は多数あります。
菌によって働き方が異なる為、用途別に食品を摂っていただくことが
身体にも優しい摂り方言えます。
1.乳酸菌:便秘改善、がん予防、コレステロール値の改善
2. 麹菌:疲労回復、代謝アップ、食材の消化吸収が良くなる、食材が美味しくなる、シミ予防
3.酵母菌:便秘改善、免疫力アップ、血糖値の上昇を抑える
4. 酢酪菌:疲労回復、二日酔い予防
5.納豆菌:風邪予防、食中毒予防
発酵食品の効率の良い摂り方
ただ、発酵食品を摂るだけでは効果に期待ができません。
そこで、効率の良い摂り方をご紹介しますので参考にしてみてください。
<その1>
毎日、ひとつでも良いので発酵食品を継続して食べる。
種類にもよりますが、大体、腸の中で菌が生きられるのは
3日から1週間と言われています。
なので、継続して食べることが良いと言われています。
□
<その2 >
生のままいただくこと
火を入れないと食べられないものもあるため
必ずしもというわけではありませんが
生きたままの酵素や菌を摂る為には生のままがおすすめとされています
□
<その3>
野菜などの食物繊維と一緒に摂る
食物繊維が微生物の餌となるため、一緒に摂ると
さらに効率が良くなります
□
上記の方法でより効果が期待できます。
中には、市販品は調味液に漬けただけのものや
旨味成分が添加されたものだけのものもありますので
本物の発酵食品を見分け、心と身体が
より豊かな生活にしていただければと思います。
文:栄養管理士/野菜ソムリエ 葛原美帆