たくさんのきのこのさっと煮
秋はキノコのシーズンです。といって山で取ってくるわけにもいかないので、安定した価格で売られている市販のを使います。松茸の香りは、お吸い物の素で出します。そのままお煮つけで食べてもいいし、どんぶりにしても腹持ちもよく、おいしく召し上がれます。
しらたきは、糸こんにゃくより細く、味も滲みやすいです。キノコ類は、気力を補い、胃の消化力を高める効果があるので、お年寄りや虚弱体質の方、長い病気で体力がなくなった人に向いている食品です。威力が強いだけに、アレルギーには充分注意してください。
『白露のレシピ』菊のおひたし
9月9日は、9が二つ重なる重陽の節句です。盃に菊の花びらを入れて飲み干し宴会を催しました。それにちなんで小さい子でも食べられる食用菊のレシピです。菊は古来から薬用=解毒に使われデトックス効果もあり、ビタミンEもあるのでアンチエイジングになります。
ほうれん草でなくても、青物ならば春菊との組み合わせがあります。ほろ苦さが独特で、それをほのかな出汁醤油の味でいただきます。黄色と緑の組み合わせがきれいですし、食欲もわきます。東北の日本海側、特に山形で食されていました。
『処暑のレシピ』きゅうり揉み
夏の終わりによく出回るおばけきゅうりの大量消費用にぴったりです。甘酢が、食欲をそそります。きゅうりの緑色と七色麩のカラフルさも、見た目の食欲をそそります。レンジを除けば、まったく火を使わない一品です。
きゅうりの性は寒なので、生食だと、熱を冷まし余分な熱を取り去ります。口が乾いた時、胸のあたりがもやもやする時など大変効果があります。煮て食べると、利尿作用も生まれるそう。他に解毒作用もありです。
『立秋のレシピ』かぼちゃのつめいり(すいとん)
立秋とはいえまだまだ夏、暑いです。食欲も無くなる人も多いでしょう。そんな時、ちょっと触感の違うつめいり(すいとん)は、意外と食べることができます。熱々でもいいですし、冷蔵庫で冷やしたものもおいしいです。
かぼちゃは、胃腸を丈夫にし、体力をつける食品です。ビタミンCやβカロチンが豊富。スープにすると、熱を下げる、下痢を緩和する、痰を去る、母乳の出を良くするなどの薬効あり。また、利尿作用もあります。
『大暑のレシピ』手羽の爆弾煮
暑くて食欲がない時にばっちりです。短時間何回か火を入れ、余熱で鶏を柔らかくしています。鶏のコラーゲンだけでなく、クコは美肌にも滋養強壮にもいい。手羽は「鳥」の羽根であり一番栄養素があるところです。
油物ではないので、胃にもたれません。ゆで卵に使う卵は賞味期限ぎりぎりの方がつるんときれいにむけます。関西では、煮たゆで卵のことを「爆弾」と呼びます。なので、「爆弾煮」なんです。良質なタンパク質が摂取出来ます。
『小暑のレシピ』ナス炒り
ナスの旬です。栄養素も豊富で、安い。皮付きのままなのは、抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているから。味噌も、去年仕込んだものが食べ頃。とても瑞々しい口当たりの一品です。冷たくてもおいしいです。
頭が疲れている時、人は甘いものを食べ、血糖をあげて、物事を考える地頭を作ります。ナスそのものの自然な甘みによって大量の砂糖は必要はないのです。5分ほどで簡単に作れますし、汗ばまない料理です。