編集部のつぶやき その2「夏のごちそう -だし- 」


夏風邪をひいてしまいました。
風をひいたのは久しぶりです。

梅雨が明け、ここ最近外は30度を超える暑さ。
エアコンが苦手なのでできるだけつけないようにしていたのですが、寝苦しいからとつけっぱなしにして寝たら、温度調整を間違ったようで朝には喉の痛みと熱。便利なエアコンも、使い方には気を付けないといけませんね。

一日おとなしく様子をみていたら熱は下がりましたが、どうにもまだ食欲がなく、しかも暑いので火を使った料理をする気になれません。
どうしようかなとぼんやりしていたら、ふと、母の故郷である山形で、子供の時に祖母が作ってくれたごはんを思い出しました。

「だし」ってご存知でしょうか?

最近ではスーパーなどでもたまにみかけます。
夏野菜を細かく刻んでお醤油などにつけこんだ食べ物です。
山形の郷土料理だそうですね。

夏休みに祖母の家に遊びに行って熱が出た後、朝起きていったら祖母がこの「だし」を出してくれました。

冷やした夏野菜のシャキシャキの食感が熱っぽい口に心地よく、ちょっと粘り気があるのでするするっと入っていくのです。
あのねばねばはオクラだったのかな。
お豆腐にのせて食べてみて大変おいしかったので、次はごはんにかけ、食欲がなかったはずなのにあっという間に小鉢に入ったそれを完食した記憶があります。

その時のことを思い出しながら、冷蔵庫に残っていたお野菜で作ってみました。

茄子、キュウリ、ミョウガ、大葉を5ミリ角くらいに切って、めんつゆを上からかけて混ぜるだけ。ごはんを炊いている間冷蔵庫で冷やしておいて、炊けたらその上にどばっとかけていただきます。

本当は一晩寝かせたほうが味が染みるのだと思いますが、今日はちょっとお急ぎで。
でもこれはこれでさっぱりしていて食べやすい。
火を使わずにできたし、切るだけなので簡単。
夏野菜の栄養をたっぷりいただいたので、風邪も治る気がします。
夏のごちそう。おすすめです。

《作り方》
1、好きな夏野菜を細かい角切りにする(茄子、ミョウガ、キュウリ、大葉など)
2、めんつゆなどにつける(醤油やだし汁、お酢なんかでもいいかもしれません)

3、ご飯やお豆腐にのせて食べる

以上、おためしあれ~
文:柏木望