実家の裏庭の栗の木が見事な実をつけたとのことで、その栗を使った渋皮煮を送ってもらいました。まるまるした大きな栗です。
きっと、自分で皮をむくのは大変だろうとおもったのでしょう。丁寧に皮をむいて、食べるばかりにして送ってくれたおばの心遣いに、なんとありがたいことだろうと感謝しました。
子供のころ、この時期になるとよく、家族みんなで栗の皮むきの手伝いをしたものです。子供がやるとかたくてなかなか上手にむけないのですが、祖母や母たちがどんどんむいていくのを見て、大人になったら私もできるようになるのかなと思っていましたが、そうは簡単にいかないものですね。今でも、彼女たちがしていたようにはうまくできません。
栗の食べ方で一番好きだったのは、なんといっても栗ご飯!
今日は栗ごはんだという日には、いつもはしないおかわりまでして食べていました。そして、次の日にお弁当に持っていきたいからたくさん炊いてねとお願いしていたことを思い出します。
お弁当に入っているとそれはまた家で食べるのとは違う感動があり、開けた瞬間の嬉しい気持ちは今でも忘れられません。
栗ご飯の次に好きだったのは、ただゆでた栗を半分に割って、小さなスプーンですくって食べる方法です。これだと面倒な皮むきが必要ないので自分でも簡単にできるからと、おやつに大量にゆでて妹や友達と一緒に、おやつの時間にもぐもぐ食べていました。
送ってもらった渋皮煮を食べながら栗の思い出に浸っている、秋の夜長です。
<栗のゆで方>
- 鍋に栗を入れたらたっぷりの水を入れる
- 塩を加える(水1リットルに対して小さじ2杯くらい)
- 鍋を火にかける
- 沸騰したら弱火にして40~50分ゆでる
- 鍋にいれたまま冷まし、荒熱がとれたらざるにあける
- 半分に切ってスプーンですくって食べる
栗にはミネラルやビタミンが豊富なんですって。食物繊維も豊富らしいので、おなかの調子も整えてくれそうですよね。
みなさんもこの秋、美味しい栗と出会えますように。
文:柏木望